■目次

まえがき

T 錯綜する沖縄戦認識
[序 章]沖縄戦認識の変遷と問題のありか
一、第三次家永教科書検定訴訟――「沖縄戦に関する部分」問題(信じ込まされていた沖縄戦認識/原告側の証人を引き受けて深めた理解)
二、教科書検定意見撤回を求める9・29県民大会(集団自決の記述から「軍関与」削除/県民大会実行委員会の構成団体と援護法/靖国神社・厚労省と県民大会/矛盾する政府答弁
[第一章]捉えなおす沖縄戦認識――改正軍機保護法と沖縄戦
一、平和祈念資料館設立理念の修正と史資料の展示
二、改正軍機保護法で知る住民被害の根源
[第二章]迫りくる沖縄戦認識の再定義――連動する日米ガイドラインと有事法制
一、一九七八年版日米ガイドラインと有事法制との関連性
二、教科書検定問題の背景にあるもの(有事法制制定の地ならし――ソ連脅威論/ソ連脅威論と沖縄戦体験)
三、「日本軍の住民殺害」削除と「住民の集団自決」加筆命令――一九八〇年代の教科書検定(一九八二年第一次教科書検定事件/一九八三年第二次教科書検定事件――「住民の集団自決」加筆命令)
四、本格化しはじめた右傾化・軍事化(駐留軍用地特別措置法の再改定/「軍隊は国民を守らない」のは当たり前)
五、国防族・歴史修正主義者が捏造する「沖縄戦の真実」(連動する有事法制と沖縄戦認識の再定義/「戦争国家」構築に向けて賛美される軍民一体観)

U 援護法と靖国神社合祀
[第三章]国会報告で知る日本政府の沖縄戦認識――援護法制定前夜
一、戦後六年七か月目の実態調査
二、政府が把握した戦場の跡――沖縄遺骨収骨状況調査報告
[第四章]沖縄への援護法適用と拡大
一、援護法の沖縄適用と援護課の設置(沖縄班の新設/沖縄地元紙が伝える援護法への期待)
二、「南連」と遺族会の事務所開設
三、住民への適用拡大へ向けて――遺族会の陳情活動(遺族会本来の沖縄戦認識/遺族会代表の国会発言)
[第五章]戦闘参加者概況表で知る日本政府の沖縄戦認識
一、戦闘参加者概況表とは
二、戦闘参加者概況表の「概況」と特徴
三、偽造された戦闘参加者申立書の書式(「戦闘記録」の書き写しと「申立書」の代筆/偽造された記載要領と書き換え指導)
[第六章]援護法と靖国神社合祀――報道と資料
一、沖縄の遺族会による靖国神社初参拝――一九五三年
二、沖縄地元紙にみる靖国神社参拝と合祀・その1――一九五七年前後
三、沖縄地元紙にみる靖国神社参拝と合祀・その2――一九五八年
四、琉球政府文書でみる援護法と靖国神社合祀(靖国神社と護国神社/遺族会の靖国参拝と政府の援助/「合祀に関する検討資料」で知る靖国神社合祀/国と琉球政府の靖国神社合祀への協力関係)
[第七章]六歳未満児への適用と戦闘参加者に関する仕組み
一、沖縄戦被災者への被害補償を求めて――一九七〇年代の新たな展開
二、 六歳未満児への適用拡大を求めて
三、 六歳未満児への適用開始――一九八一年
四、老幼婦女子が戦闘参加者扱いになる仕組み(援護法適用の現場/『援護法Q&A』と琉球政府文書が説く戦闘参加者の定義)
[終 章]沖縄靖国神社合祀取消裁判の意味するもの
一、 共有されてこなかった沖縄戦認識(いま沖縄の議会で/沖縄戦認識の変遷)
二、沖縄靖国神社合祀取消裁判とは
三、執筆をおえて去来する思い
 あとがき
 ●注記 ●「戦傷病者戦没者遺族等援護法」関連年表


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