『沖縄同時代シリーズ』完結

 小社では1992年以来、以下の内容で、新崎盛暉著『沖縄同時代史シリーズ』を刊行してきました。2003年10月現在で9巻が刊行 されていますが、2004年2月末刊の第10巻をもって、本シリーズは完結しました。1巻から9巻までは新装上製版として新たに発刊しました。

 本シリーズは、沖縄の日本復帰前から沖縄、日本、そして北東アジアを取り巻く政治・社会・歴史的諸問題を沖縄を軸に鋭く分析・批評し てきた社会運動家であり、沖縄戦後史研究者である新崎盛暉が、復帰後の約30年間にわたって発信した言説の記録集です。

 各巻の「序」(下記を参照)に述べられているように、新聞や雑誌等に掲載された文章や講演録等を、既発表文の誤植等の訂正と事項解説 等の必要最低限の加筆を除いては発表文のまま収録するという基本方針の下、各巻を2、3 年のサイクルで発刊してきました。

 第10巻(2001年から2003年の発言記録)の発刊に際して、小社は、既刊に相違があった装丁と製本仕様を改めて一律化を図り、 加えて品切れであった巻を増刷し、1巻から5巻は価格を改定しました(新装版)。ちなみに、新装版に改訂や増補を行うことはこのシリーズの編集方針にそぐ わないので、記述内容は旧版と同じです。1992年4月に同時刊行された第1巻〜第4巻から2001年10月に刊行された9巻まで約9年半という長い歳月 を要したシリーズであり、その間に変貌した製作技術上の事情などによってシリーズとしての不統一が生じた次第です。

 刊行開始から完結までの約11年は「日米軍事同盟の強化=有事法制化」に代表される様々な問題が問われた激動の時代に重なっていま す。したがって、沖縄・日本・世界の将来像を考えるためにも、「近い昔」を再検証する上でも、装いを新たにして完結した本シリーズが新しい読者に出会える ことを期待しています。

 全巻箱入りのセット(定価22000円+税)も用意しました。



【各巻案内】――全巻・定価2200円+税 上製 ※1巻〜9巻は新装版

第1 巻●1973〜1977  世替わりの渦のなかで――自立への試行錯誤

第2 巻●1978〜1982  琉球弧の視点から――革新王国の退潮

第3 巻●1983〜1987  小国主義の立場で――海邦国体と反戦地主

第4 巻●1988〜1990  柔らかい社会を求めて――ポスト昭和と冷戦崩壊

第5 巻●1991〜1992 「脱北入南」の思想を――湾岸戦争と戦争体験

第6 巻●1993〜1995  基地のない世界を――戦後50年と日米安保

第7 巻●1996〜1997.6 平和と自立をめざして――沖縄の転機は日本の転機

第8 巻●1997.7〜1998 政治を民衆の手に――問われる日本の針路

第9 巻●1999〜2000  公正・平等な共生社会を――迫られる沖縄の選択

第10 巻●2001〜2003  新たな思想は創れるか――9・11と平和運動

◆1巻から9巻までの新装版および新刊の10巻はすべて、2004年2月25日の同時刊行です。


【編集部より】

別巻 本シリーズの本論は全10巻で完結しましたが、著者が沖縄の日本復 帰前に執筆した文章で、1963年から1972年までに発表し、まだ著作には収録されていない原稿を、別巻(『未完の沖縄闘争』として刊行しました。

【お問い合わせ先】
◆凱風社 〒112-0004 東京都文京区後楽2-2-15
  03(3815)7633  03(3815)9510 mail email


戻る